ちなみに、万夫不当とは「兵一万人に匹敵する」という意味です。
正直、私は疑問に思っている所が多い武将でもあります。
まず、この人の字(アザナ)ですが、正史の三国志では益徳(エキトク)、三国志演義では翼徳(ヨクトク)となっています。
何故、字を変える必要があったんでしょうか?
例えば、中国は皇帝になった人等と字がかぶる場合、身分の低い方の人の漢字を変えるというような事はあるんですが、益徳の場合、私の知る限り、該当者がいないんですよね。
後に劉備政権ができる益州の字とかぶるので変えたのでしょうか???
理解できません。
また、この男は大概「バカ」、「酒豪」、「粗暴」という形で描かれます。
酒豪はそうなんでしょう。
粗暴というのも、自分の目上の人に対してはへいこらするが、目下の者に関しては容赦がなく、部下をよく殴り殺したりしていたそうですから納得がいきます。
(劉備にも「部下を殺しすぎる」と注意されてますしね。)
でも、この人、バカだったんでしょうか…。
この人の戦争、策を弄しているものもあり、それが当たってます。
曹操軍(ソウソウグン)劉岱(リュウタイ)を破った際、長坂橋での仁王立ちの際、厳顔(ゲンガン)を生け捕った際等々…。
案外、頭も切れたんじゃないでしょうか?
また、自分のしていない事で悪名をかぶったりしてます。
三国志演義では督郵が劉備に賄賂を要求した為、張飛が督郵を木につるして鞭打った事になってますが、正史の記載では劉備が鞭打ってます。
劉備の聖人君子像を壊さない為に乱暴者の張飛にさせたのでしょうが…。
このあたりを上手くとり、北方謙三氏は北方三国志の中で切れやすい劉備に対し、劉備が切れそうになったら先に自分が切れて暴力を振るうという形で張飛を描いておられます。
秀逸と思います。
私は、この張飛はかなり好きな武将です。
今まで読んだ三国志の中で一番好きな張飛は「北方三国志」の張飛ですかね。
憎め無さと悲哀を背負ったかっこいい武将として描かれています。
読まれてない方は一度読まれてはいかがでしょうか?
『三国志に学ぶビジネス戦略 ピンチをチャンスに変えた成功法』【インフォトップ出版3月新刊】
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結構、参考になります。
前回の龍馬の剣の腕前にしても
今回の件にしても。
いずれにしても
三国志は一読するつもりです。
ご訪問頂きまして、誠にありがとうございます。
三国志は面白いですよ。
私はすでに15〜6年はまってます。
(いろんな人が書いた三国志を読みました。)
おすすめとしては一番ポピュラー(日本人で三国志と言えばこれ)な吉川英治氏が書いた「三国志」が一番でしょうか…。
これは教科書的な三国志です。
もし、ご興味を持たれましたら陳瞬臣氏が書かれた「秘本三国志」、北方謙三氏の書かれた「北方三国志」なんかはちょっと曲げてとらえた感じですが、でもありそうな事と思わせる三国志です。
よろしければ一度読んでみて下さい!
北方先生は史実からも引用して戦理論の矛盾も少なく最高です!
いろいろなものを読まれて最後に北方先生のを読むとOKです
(いちおうオリジナルキャラがでるので基礎知識蓄えたからが良い)
偽史三国志演義と言う物が有ります。
これは高校生の頃に読みました。
張飛が、三顧の礼の際に、孔明を策にハメます。
>私はすでに15〜6年はまってます。
>(いろんな人が書いた三国志を読みました。)
志茂田景樹の 大三国志は読まれましたか?
まったくお勧めできない逸品ですw