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2010年03月07日

玄武館 北辰一刀流

今日は龍馬伝第10話が放送されますね。

ここで、龍馬が江戸で学んでいる北辰一刀流についてちょっと記載します。

源流としては、中条長秀という人が室町時代に創始した中条流(チュウジョウリュウ)にさかのぼります。

そこから富田勢源の富田流(トダリュウ)が派生し、伊藤一刀斎の一刀流(イットウリュウ)、小野忠明の小野派一刀流、中西子正の中西派一刀流(ナカニシハイットウリュウ)に行きつきます。

千葉周作はこの中西派一刀流を修め、千葉家の家伝だった北辰夢想流を基にして創意工夫を重ね、打ち立てた流派だそうです。

特徴としては、一刀流の難解な教義を簡略化し、六十八手の業を決めて進歩させた為、教わる者からすれば分かりやすかったという所です。

この流派からは有名な人で言うと、坂本龍馬、清川八郎、新撰組の山南敬助、藤堂平助、幕府の山岡鉄舟等が出ています。

また、北辰一刀流は剣術界にも大きな影響を与えて天振一刀流や中和一刀流、北心一刀流等、多くの分派を生み、現代の剣道の元になった流派です。

ただ、人を斬る為の剣として振るわれたのは、先ほど挙げた人物の中では山南敬助、藤堂平助くらいでしょうか…。

この二人も近藤勇の天然理心流の道場に居候していたという事ですから、恐らく天然理心流の多大な影響を受けていると考えられます。

と、言う事は、この流派はもしかしたら実戦向きではなかったのかも知れませんね。

龍馬も結局人を斬ることなく生涯を終えてますしね。

しかしながら、この流派は当時から江戸の三大流派の一つとして、門弟も多く抱えた流派です。

後の世に多大な影響を与えた流派という意味ではナンバーワンですしね。

そんな流派を坂本龍馬は学んでいたんです。

ちなみに、今回の記事は著者戦国歴史研究会、発行者江口克彦、発行所PHP研究所より発売されている「戦国剣豪 天下無敵の剣士」を参考に記載しました。


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posted by たか at 03:35| Comment(0) | 剣術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月01日

切腹と介錯

武士が自分のした事に対しておとしまえをつけたり、戦で負けたりした際の作法の一つとして切腹があります。

切腹は鎌倉時代、伊豆大島で源為朝が自刃したのが最初だったと読んだ事があります。
(本は忘れましたが…。)

ちなみに山本博文氏(東京大学史料編纂所教授)によると、江戸時代の平和な折は切腹は主君が命じてやらるといういわゆる刑罰の色が濃くなり、本当に腹を斬るのではなく扇子や木刀で切腹の形だけ行い、直接の死因は介錯によるという形だったそうです。

この切腹、本当に勇気が要りますよね。

本当にお腹って斬れたんでしょうか?

この辺り、編者 別冊宝島編集部 発行元 株式会社宝島社から発売されている「最強!侍伝説」に興味深い話しが載っています。
(ちなみに、上記の山本博文氏の意見も、この本に載っています。)

意見を記載されているのは作家・法医学評論家にして、元東京都監察医務院長(ようは様々な死体を検証してきた人)の上野正彦氏が切腹について記載されています。
(ベストセラーになった「死体は語る」を書かれた人です。)

その意見によりますと、「普通、腹に刀を突き刺した場合、腹膜ショックが起きますから、意識を保っているのは難しいと思いますよ。失う可能性の方が高いのです。」と言っておられます。

また、「刀が腹腔に達するまで、皮膚と筋肉と皮下脂肪を入れても、1センチくらいでしょう。1センチ刀が入れば、もう意識はないでしょうね。」と言っておられます。

さらに、「腹膜ショックは肉体の反射です。精神力の問題じゃない。腹に傷を負えば、神経が反応して、意識を失うものです。」と言っておられます。

???という事は、いかに精神力が強くとも、肉体はその通りには反応してくれないという事ですね。

はぁ〜。

すると武市半平太の三段腹はウソなんでしょうか…。

柴田勝家の十文字腹は…その後内臓を投げたという話は…。

まあ、元々フィクションだとは思ってましたが…。

じゃあ、介錯はとなりますと…。

先ほどの上野先生によりますと、「生きている人間の首を、一刀にて両断するのは不可能だ」との事。

要は、首の椎骨(ついこつ)は刀では斬れないし、外から見えないので骨と骨の間を狙う事は無理だという事です。

確かに納得しますが…。

でも腕の立つ武士なら斬ったんじゃないかな?なんて思いが消えません。

すると、同じ本で違う人が違う意見を言ってます。

その人は旗谷(本当は旗の上に竹冠がいるのですが、表示できないので代用します。)三男氏ですが、まずは簡単に略歴を記載します。

東京・町田にて「刀剣はたや」を営む傍ら、誠斬を主にした総合武道を目指し、小太刀、薙刀等の研鑽に努める。
武道歴:戸山流抜刀術26年/教士八段、真心影流薙刀18年、
    全日本小太刀護身道25年/七段、武田流流鏑馬射手

という人。

何か分からないけど、色々とやっている武道の達人ですね。

この人が言うには介錯は「上手い人が斬れば、簡単にできたはずです。私も生きている猪なんかを斬った事がありますが、スパッと斬れました。私に介錯をやらせれば片手でも落とせますよ。」と言っておられます。

首を斬るのは難しい行為だとは思いますが、介錯に関しては、私は腕の立つ人は簡単にしたんではないかな?なんて思います。

武道家は剛毅に見せる為に大口をたたいているだけなのかも知れませんが、新撰組なんかでも、ここぞって時は、沖田総司や斉藤一といった名だたる剣客がしてますし…。

できるって事に賛成です。

しかし、切腹は…。

気を失ったのかも知れませんね。

ちなみに今回参考にしました別冊宝島の「最強!侍伝説」ですが、私はこの別冊宝島シリーズが好きで多く持ってます。
(殆どは競馬関連ですが…。)

この本も上泉信綱や塚原卜伝、宮本武蔵や坂本龍馬等、戦国から幕末にかけて活躍した剣豪14人についての記載もありますが、こういった内容はまあ、ごく普通の記載になっています。

それよりも、今回取り上げた切腹と介錯を医学的見地から、武道的見地から見るというような、ちょっと面白い試みが入っているのがこの別冊宝島の特徴です。

まあ、力をいれて読む本ではないですが、デザートとしては面白いですよ。

ラベル:剣術
posted by たか at 04:10| Comment(0) | 剣術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月20日

剣術流派の源流

私はこれまで、多くの歴史の本を読んできましたが、幕末なんかは特に剣術についての記載があります。

例えば、坂本龍馬は北辰一刀流とか、薩摩の示現流とか、桂小五郎の神道無念流とか…。

北辰一刀流に関しては、剣先をゆらして変化にいつでも応じられるようにしたり、間合いを計らせないようにしたり、といった辺りは現在の剣道のルーツとなり、その技法の基本を確立した物と聞いた事があります。

戦国時代にも剣術があります。

上泉信綱の新陰流、塚原卜伝の新当流、伊藤一刀斎の一刀流、宮本武蔵の二天一流、柳生一族の柳生新陰流、佐々木小次郎の厳流、丸目長恵のタイ捨流、小野忠明の小野派一刀流…。

すべて合わせると700以上に及んだらしい。

数は多いがルーツをたどると、ほとんどが室町時代に起こった中条流、神道流、影流に行きつくらしい。

なんかサラブレッドみたいですね。
サラブレッドも血統をたどれば、ゴドルフィンアラビアン、ダーレーアラビアン、バイアリータークの3頭にいきつきますし…関係ないですね。すみません。

中条流は中条長秀が開祖で、この流派からは富田流(富田長家)、鐘捲流(かねまきりゅう/鐘捲自斎)、その鐘捲流から派生した一刀流(伊藤一刀斎)、厳流(佐々木小次郎)等がこの流派から派生してます。
(勿論、一刀流から派生した小野派一刀流/小野忠明、水戸派一刀流/伊藤忠一、唯心一刀流/古藤田俊直などもここから出る訳です。)

神道流は飯篠家直が開祖で、この流派からは新当流(塚原卜伝)、宝蔵院流槍術(宝蔵院胤栄)、示現流(東郷重位)等がこの流派から派生しています。
(勿論、新当流から派生した一派流/師岡一羽、天道流/斉藤伝鬼坊、一派流から派生した微塵流/根岸兎角等もここから出る訳です。)

影流は愛洲久忠を開祖とし新陰流(上泉信綱)や明国に伝わり御林軍の正式刀法になったとの事。
(勿論、新陰流から派生した疋田流/疋田豊五郎、タイ捨流/丸目長恵、柳生新陰流/柳生石舟斎に分かれ、タイ捨流からは示現流、柳生新陰流からは江戸柳生流/柳生宗矩、尾張柳生流/柳生兵庫助、江戸柳生流からは荒木流/荒木又衛門等が派生しています。)

ここで、示現流ですが、この流派は神道流、タイ捨流と二つに出てきますが、この流派を起こした東郷重位は薩摩藩の流派だったタイ捨流を学んだが、上洛中に神道流の分派、自顕流を修めた天寧寺の僧侶善吉に懇願して入門し、相伝を受けた、薩摩に戻った後、その剛健にして精緻な剣法が藩主に認められ、その計らいにより御流儀となり、示現流とした為、この二つの流派に名前が出てきます。

とまあ、剣術はさらりと派閥を書くだけでもこれだけの流派があり、全てを取り上げると大変な事になります。

このブログでは、今後代表的な流派を取り上げて書いていこうと思ってます。

尚、今回の記事はPHP研究所から発行され、戦国歴史研究会著の「天下無敵の剣士」を参考にして記載させていただきました。


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posted by たか at 03:13| Comment(0) | 剣術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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